Fall in Love

 この記事では、かわだ章吾の「われも恋う」を読んで考えたことを述べる。

 「われも恋う」の終盤で、主人公・竜也の同級生であるゆうは、「ボクたちも/いつかは――」と言った。この直前に竜也か湧のどちらかが川を見ながら、「悠悠としてる…/あの滝の面影は/少しも残ってない」と言ったことから、湧の発言は、「今は滝のように激しいボクたちでも、いつかはこの川のように穏やかになる」という意味だと考えられる。

 この発言についてもう少し詳しく考えよう。前半で、竜也のいとこである英兄ちゃんは、「男は男でも/恋する男/なんだよ!/オトコ滝壺オンナに/かれて/一直線に/ちる姿は/いさぎよく哀れで/色気がある/ってわけ」と言った。つまり、英兄ちゃんは流れ落ちる滝を恋に落ちる男に例えた。

 これらの発言を総合すると、湧の発言は「今は激しく恋をし合っているボクたちでも、いつかはこの恋から醒めることになる」という意味だと考えられる。つまり、湧は竜也に恋をしながら、恋がいつか終わる運命にあることを自覚しているわけだ。

 運命の自覚によって哀愁を帯びた湧は、僕たちショタコンをますます魅了してやまないのだ。

 追伸:浴衣を脱ぐ湧君が特にHでした。

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