性と愛の神話
※この文章には、性的な表現が含まれています。背後に気を付けて読んで下さい。
(1)吉原戦記
小糠雨が東京をぬらす中、僕はソープランドに向かっていた。僕がソープランドに行くことにしたのは、性行為は気持ちいいという言説は本当かどうか興味があったからだ。
僕は、ブレーメン(本当は違う名前)というソープランドに行くことにした。ブレーメンは、主に30代のキャストが在籍する、いわゆる熟女店である。なぜ20代のいる店じゃなくて熟女店に行くのかと言うと、それは僕がおねショタを愛しているからだ。年下の女を可愛がりたがる男は多い。でも、そんなのは可愛がられることの心地良さを知らない奴の発想だ。おねショタにはロマンがある。
残念ながら、僕は本当にショタだった頃にお姉さんとウフフなことを経験することはなかった。でも、おねショタで重要なのは年齢じゃない。年齢差だ。男はいくつになっても、年上のお姉さんの前ではショタになれる。僕は、長年の願いを果たすんだ。
僕の目の前を、道が横切っている。この道は、吉原と俗世の境である。渡れば享楽、渡らなければ平穏。進もう! 神々の待つところへ。妖艶な娼婦の待つところへ。賽は投げられた。
やがて、「ブレーメン」と書かれた看板が視界に入った。一旦前を通り過ぎた僕は、ブレーメンを遠巻きにながめながら、10分ばかり逡巡していた。すみません。僕はカエサルにはなれません。それでも僕は、意を決してブレーメンに近寄り、ドアを開けた。
(2)熱狂の浴室
「いらっしゃいませ。」
僕を待ち合い室に案内したボーイさん(おっさんだけど)が、キャストの写真が表示されたタブレットを見せてくれた。
「どなたになさいますか?」
あらゆる気力を目に集中させた僕は、キャストの中から一番綺麗な清美さん(これも本当は違う名前)を選んだ。
十数分待つと、ボーイさんに声をかけられ、待ち合い室を出た。エレベーターのドアが開き、僕は清美さんと対面した。清美さんは背が高かった。背の高い女性に見下ろされたい僕にとっては、最高の女性だ。
「緊張してるみたいだけど、大丈夫?」
「人生で一番緊張しています!」
今からこのお姉さんとHをするんだと思うと、僕の胸は高鳴り、顔はほてった。
2階に着いた僕たちは、部屋に入り、服を脱いだ。僕は、清美さんのおっぱいをながめた。おっぱいってやっぱりHなんだな…。僕が寝そべると、清美さんがおちんちんをくわえた。清美さんの舌が僕のおちんちんをなめ回す。フェラチオってこんなに気持ちいいんだ…。そして、僕にまたがった清美さんが、おちんちんを入れ、腰を振った。でも、僕は射精できなかった。
(3)対象a
一旦休憩を取った後、またおちんちんを入れた。清美さんが腰を振り、僕も腰を突き上げた。ドピュッ。ドピュッ。ドピュッ。僕は射精した。でも、気持ち良さのあまり射精してしまったわけじゃなくて、頑張って射精したという感じだった。
「オナニーの時、あんまり力を込めてしごいちゃだめよ。」
清美さんは、僕がなかなかイけなかったのはオナニーのしすぎだと考えてそう言ったみたいだ。でも、本当に何がだめだったんだろうか? 清美さんの言う通り、オナニーのしすぎなんだろうか? 性行為に興奮できなかったんだろうか? そもそも、女性の体に興奮できなかったんだろうか?
服を着て、僕たちはお別れをした。雨はまだ降っていた。僕は、自分が一番興奮できる状況を探す、放浪の旅に出た。
※清美さんは何ヶ月か後に店をやめたので、ブレーメンに行ってももう会えません。対象aになって消えてしまいました。
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