|
音素 | 音価 |
/a/ | [a] |
/i/ | [i]、ただし無声子音同士の間、 若しくは語末かつ無声子音の後で[i゜] |
/u/ | [非円唇後舌狭母音]、ただし無声子音同士の間、若しくは 語末かつ無声子音の後で[無声化した非円唇後舌狭母音] |
/e/ | [e] |
/o/ | [o] |
音素 | 音価 |
/k/ | [k] |
/s/ | [s]、ただし/i/と/j/の前で[無声後部歯茎硬口蓋摩擦音] |
/t/ | [t] |
/c/ | [ts]、ただし/i/と/j/の前で[無声後部歯茎硬口蓋破擦音] |
/n/ | [n] |
/h/ | [h]、ただし/i/と/j/の前で[無声硬口蓋摩擦音] |
/f/ | [φ] |
/m/ | [m] |
/j/ | [j] |
/r/ | [歯茎弾き音]若しくは[l] |
/w/ | [w] |
/g/ | [g]、ただし話者によっては語中で[軟口蓋鼻音] |
/z/ | [dz]若しくは[z]、ただし/i/と/j/の前で [有声後部歯茎破擦音]若しくは[有声後部歯茎摩擦音] |
/d/ | [d] |
/b/ | [b] |
/p/ | [p] |
音素 | 音価 |
/R/ | 直前の母音を長く発音する |
/N/ | /a/・/u/・/o/・/s/・/h/・/f/・/w/の前で [鼻音化した非円唇後舌狭母音]、/i/・/e/・/j/の前で[i~]、 /k/と/g/の前で[軟口蓋鼻音]、/t/・/c/・/n/・/r/・/z/・ /d/の前で[n]、/m/・/b/・/p/の前で[m]、語末で[N] |
/Q/ | 直後の子音を長く発音する |
述語になる。以下の2つに分けられる。
項を1つとるもの。
(例)走る・落ちる・赤い・静かだ・徹底的だ
項を2つとるもの。
(例)書く・取る・食べる・見る・勉強する
後に格助詞が付いて、項や連用修飾語になる。
(例)警察官・猫・車・ドア・日本・私
「3個」や「たくさん」など、数量を表す名詞は、単独で連用修飾語になる。
単独で連用修飾語になる。
(例)ゆっくり・とても・もし・多分
単独で連体修飾語になる。
(例)あらゆる・小さな・この・我が
単独で文になる。
(例)ああ・こんにちは・どっこいしょ
節の後に付いて、意味を付け加える。以下の5つに分けられる。
用言のとる項を1つ減らすもの。
(例)れる
用言のとる項を1つ増やすもの。
(例)せる
テンスを表す助動詞の前につくもの。
(例)たい・ない・ます
テンスを表す助動詞そのもの、若しくは、それと共存しないもの。
(例)た・う・(命令形)
テンスを表す助動詞の前にも後にもつくもの。更に以下の4つに分けられる。
助動詞Bの後につき、かつ、判定詞+「(終止形)」の後についた時に判定詞がなくならないもの。
(例)そうだ(伝聞)
助動詞Bの後につき、かつ、判定詞+「(終止形)」の後についた時に判定詞がなくなるもの。
(例)だろう・かもしれない・らしい
連体形語尾の後につくもの。
(例)のだ
連体形語尾か連体助詞の後につくもの。
(例)はずだ・ようだ
名詞の後に付いて、名詞を述語にする。
(例)だ
節の後に付いて、節を名詞にする。
(例)の・か
名詞の後に付いて、意味を付け加える。
(例)だけ・など
節の後に付いて、節を連用修飾語にする。以下の2つに分けられる。
テンスを表す助動詞と共存しないもの。
(例)て・ながら・ば
テンスを表す助動詞の後につくもの。更に以下の4つに分けられる。
助動詞Bの後につき、かつ、判定詞+「(終止形)」の後についた時に判定詞がなくならないもの。
(例)から・が・と(条件)
助動詞Bの後につき、かつ、判定詞+「(終止形)」の後についた時に判定詞がなくなるもの。
(例)なら
連体形語尾の後につくもの。
(例)ので・のに
連体形語尾か連体助詞の後につくもの。
(例)時・ために
名詞の後に付いて、名詞を項や連用修飾語にする。以下の2つに分けられる。
名詞を項にするもの。後に係助詞がついた時に省略される。
(例)が・を
名詞を連用修飾語にするもの。後に係助詞がついた時に省略されない。
(例)に・から・で
名詞+格助詞の後に付いて、意味を付け加える。
(例)は・も・さえ
文の後に付いて、文を連用修飾語にする。
(例)と
節の後に付いて、節を連体修飾語にする。
(例)(連体形)
名詞(+格助詞)の後に付いて、名詞を連体修飾語にする。
(例)の
名詞同士の間に付いて、名詞同士を繋げる。
(例)と・や・か
節の後に付いて、節を文にする。
(例)よ・わ・か
子音で終わる語は、音便語幹接続の語の前で語末の音が以下のように変わる。
基本語幹 | k | s | t | n | m | r | w | g | b |
音便語幹 | i | si | Q | N | N | Q | Q | i | N |
「行く」の音便語幹は、"ii"ではなく"iQ"である。
「いらっしゃる」・「なさる」・「おっしゃる」・「ござる」は、「ます」の前で"iraQsjai"・"nasai"・"oQsjai"・"gozai"になる。
話者によっては、「要る」の過去形"iQta"が使われないことがある。
「くれる」は、「(命令形)の前で"kur"になる。
「得る」は、「(終止形)」・「(連体形)」・「ば」の前で"e"か"u"になる。
「する」は、否定の「ぬ」の前で"se"、「(終止形)」・「(連体形)」・「ば」の前で"su"、「れる」・「せる」の前で"s"、「べきだ」の前で"su"か"s"、それ以外の時に"si"になる。
「愛する」など、漢字1文字と「する」からなる動詞は、音便語幹接続の語の前で"…si"、「(終止形)」・「(連体形)」・「ば」の前で"…su"、「べきだ」の前で"…su"か"…s"、それ以外の時に"…s"になる。
「来る」は、「ない」・「ぬ」・「う」・「れる」・「せる」・「(命令形)」の前で"ko"、「(終止形)」・「(連体形)」・「ば」・「べきだ」の前で"ku"、それ以外の時に"ki"になる。
「良い」は、「(終止形)」・「(連体形)」の前で"jo"か"i"になる。
形容詞は、「ございます」の前で語末の音が以下のように変わる。
基本語幹 | a | i | u | o |
「ございます」の前 | o | ju | u | o |
「(終止形)」は、動詞型活用の後で"u"、形容詞型活用の語の後で"i"、判定詞型活用の語の後で"da"になる。
「(連体形)」は、動詞型活用の後で"u"、形容詞型活用の語の後で"i"、判定詞型活用の語の後で"na"になる。
「(命令形)」は、子音で終わる語の後で"e"、母音で終わる語の後で"ro"、「来る」の後で"i"になる。
"n"・"m"・"g"・"b"で終わる動詞の後に「て」・「ても」・「た」・「たら」・「たり」をつける時は、"t"を"d"に変える。
動詞が名詞になったもの。
(例)使い方・話
動詞が形容詞になったもの。
(例)言いがちだ・食べやすい
名詞が動詞になったもの。
(例)汗ばむ・春めく
名詞に意味をつけ加えたもの。
(例)山田さん・1時間ごと
名詞が形容詞になったもの。
(例)大人っぽい
形容詞が動詞になったもの。
(例)多すぎる・恥ずかしがる
形容詞が名詞になったもの。
(例)厚み・長さ
動詞と動詞を合わせて、「AしてBする」という意味を表すもの。
(例)通り過ぎる・持ち上げる
動詞と名詞を合わせて、「AするB」という意味を表すもの。
(例)置き傘・飲み薬
名詞と動詞を合わせたもの。
主語と述語を合わせて、「AがBする」という意味を表すもの。
(例)声変わり・夜明け
目的語と述語を合わせて、「AをBする」という意味を表すもの。
(例)花見・人使い
連用修飾語と述語を合わせて、「AにBする」・「AでBする」という意味を表すもの。
(例)山登り・手書き
名詞と名詞を合わせたもの。
「AのB」という意味を表すもの。
(例)猫耳・雪山
「AとB」という意味を表すもの。
(例)草木・手足
形容詞と動詞を合わせて、「AのようにBする」という意味を表すもの。
(例)長話・早歩き
形容詞と名詞を合わせて、「AなB」という意味を表すもの。
(例)嬉し涙・近道
形容詞と形容詞を合わせて、「AでBだ」という意味を表すもの。
(例)暑苦しい・細長い
【が】
[語形]ga
[品詞]文法格助詞
【を】
[語形]o
[品詞]文法格助詞
【へ】
[語形]e
[品詞]意味格助詞
【に】
[語形]ni
[品詞]意味格助詞
[補足]「2」は、述語が「ある」・「住む」などの存在を表す動詞である時に限り使われる。
【(助詞なし)】
[語形]φ
[品詞]意味格助詞
[補足]期間を表す名詞や、発話の時点によって表す時点が決まる名詞の後に限り使われる。
【まで】
[語形]made
[品詞]意味格助詞
【までに】
[語形]madeni
[品詞]意味格助詞
【について】【に関して】
[語形]nicuite, nikaNsite
[品詞]意味格助詞
【に対して】
[語形]nitaisite
[品詞]意味格助詞
【にとって】
[語形]nitoQte
[品詞]意味格助詞
【によって】
[語形]nijoQte
[品詞]意味格助詞
【から】
[語形]kara
[品詞]意味格助詞
【より】
[語形]jori
[品詞]意味格助詞
【で】【において】
[語形]de, nioite
[品詞]意味格助詞
【として】
[語形]tosite
[品詞]意味格助詞
【の】
[語形]no
[品詞]連体助詞
【という】
[語形]tojuR
[品詞]引用助詞+用言
【と】【及び】【並びに】
[語形]to, ojobi, narabini
[品詞]と(1):意味格助詞
と(2):並列助詞
及び・並びに:副詞
【と一緒に】【とともに】
[語形]toiQsjoni, totomoni
[品詞]意味格助詞
【や】【とか】【やら】【だの】
[語形]ja, toka, jara, dano
[品詞]並列助詞
【か】【または】【若しくは】【あるいは】
[語形]ka, matawa, mosikuwa, aruiwa
[品詞]か:並列助詞
または・若しくは・あるいは:副詞
【だ】【である】
[語形]φ, dear
[品詞]判定詞
[活用]判定詞型
【AはBと同じくらいXだ】
【AはBよりXだ】
=【BはAほどXではない】
【AはPの中で最も/一番Xだ】
=【AはどのPよりもXだ】
=【Aより/ほどXなPはない】
【てあげる】
[語形]teage
[品詞]接続助詞B+用言
[接続]音便語幹
[活用]動詞型
【てくれる】
[語形]tekure
[品詞]接続助詞B+用言
[接続]音便語幹
[活用]動詞型
【てもらう】
[語形]temoraw
[品詞]接続助詞B+用言
[接続]音便語幹
[活用]動詞型
[補足]「あげる」と「もらう」は、「1人称>2人称>3人称」という階層で主語が左に、目的語が右にある時に使われ、「くれる」は、同じ階層で主語が右に、目的語が左にある時に使われる。
【やすい】
[語形]jasu
[品詞]助動詞A
[接続]基本語幹
[活用]形容詞型
【にくい】
[語形]niku
[品詞]助動詞A
[接続]基本語幹
[活用]形容詞型
【(ら)れる】
[語形]are
[品詞]受動接辞
[接続]基本語幹
[活用]動詞型
[補足]受身文では対象が主語になる。ただし、間接受身文では対象以外のものが主語になる。
【(さ)せる】【(さ)す】
[語形]ase, as
[品詞]使役接辞
[接続]基本語幹
[活用]動詞型
【AがBをXする】
=【BがAにXされる】
「太郎が次郎をたたく」
=「次郎が太郎にたたかれる」
【AがXする】
→【PがAをXさせる】
「子供が歩く」
→「親が子供を歩かせる」
【AがBをXする】
→【PがAにBをXさせる】
「子供が野菜を食べる」
→「親が子供に野菜を食べさせる」